【第37回葛飾会議】まちげー体験スペシャル!

先日の第37回葛飾会議の様子です。
4年目に突入した初回という事で、また新たなチャレンジ。
外部からの講師を呼んで、実績のあるまちづくりのワークショップを葛飾で初開催です。
今回は「まちげーSPECIAL」という事で、幕張や浦安、船橋など千葉県各地で実績のある【まちげー学科】さんにゲスト講師としてお越し頂いてワークショップ形式での開催となりました。
今回の会場は「東京聖栄大学」さん。新小岩駅から徒歩3分の好立地にある葛飾区で2つしかない大学の教室をお借りしての開催でした。
栄養学の分野でたくさんの卒業生を排出している学校ですが、地域活動にも熱心で【わんぱく相撲】を始めとする各種イベントでもフード屋台を出店するなど、学生と地域の交流にも貢献されております。
さて、当日の流れ。
参加者は合計24名。20代から50代まで多世代に渡っているのはいつもの感じ。
初参加の方々も多く、ちょっと緊張した面持ちからのスタートでした。
いつもの「葛飾会議とは?」が終わったら、早々にファシリテーションをバトンタッチ。
【まちげー学科】の中嶋さんがメインファシリテーターとなり、 まずは「まちげーとは?」のご説明。
文字通り「まちづくり」×「ゲーム」で「まちげー」なのですが、単純にゲームを遊ぶのではなく、自分たちの街を振り返って課題を見つけ、それをどう解消するかという「ゲーム作り」がメインなのです。
ちなみに「ゲーム」というとファミコンとかを想像される方もいらっしゃるかと思いますが、ボードゲーム・カードゲームなどのいわゆるアナログゲーム、すごろくやカードゲームを作ろう!というコンセプト。
このあと、ちょっとハードルが高いかな?というイメージは絶妙なワークショップデザインにてすぐに解消されます。
参加者の中には「ボードゲームと言われても人生ゲームくらいしか知らない」という方も多く、どうなることかと思いましたが、過去の「まちげー」での実績を紹介していただきつつ、まずは既存のゲームで遊ぼうというアイスブレイクを兼ねたゲーム体験会を開催。
今回用意されたゲームはカードゲームの【ハゲタカのえじき】と【キャット&チョコレート】。どちらもボードゲーム好きには定番のゲームで初心者でも直ぐにルールが理解できるものでした。
まずは【ハゲタカのえじき】から。
ルールは簡単。親(今回はファシリテーターの中嶋さん)が出す-1から10までの数字が書かれたカードを、プレイヤーは同じく1から15までの数字が書かれたカードをそれぞれ1回だけ使って【競り落とす】というゲームを15回繰り返し、手に入れたカードの数字の合計が多い人が勝ち、というもの。もちろん親が出すカードも1回きりなので、どれだけ得点の高い(数字の大きい)カードを競り落とせるかが勝敗の行方を決めます。
ただ、単純に大きいカードを競り落とせば良いのではなく、他のプレイヤーと同じカードを出してしまった場合(これを【バッティング】と呼ぶ)は権利が無効になるというところがこのゲームの肝。
今回は4チームに分かれてのチーム戦。各チーム喧々諤々しながらゲームを楽しんでいましたが、実は【バッティング】というゲームロジックを学ぶいうファシリテーターの意図があったという事をあとから知ります。
【ハゲタカのえじき】の次は【キャット&チョコレート】。
こちらも同じくカードゲーム。今度はチーム内での競技です。
【お題】と【ワード】に別れたカードの山を作り、プレイヤーは1人ずつ順番にプレイします。
【ワード】のカードを3枚取り、そのカードに書かれたモノを使って、【お題】のカードに書かれたアクシデント(例えば「鍵を忘れて家に入れない」)の解決方法を考えて、他のプレイヤーに発表します。発表を聞いたプレイヤーは「いいね!」か「うーん・・・」で判断。他のプレイヤー全員の過半数が納得すれば得点が貰えるというのを何度か繰り返して、最後に得点の多い人が勝ちというゲームです。
こういうアイディア出し形式のゲームを【大喜利型】というらしいのですが、今回のファシリテーターの意図は、その【大喜利型】というゲームロジックを体験してもらうところ。
こちらも楽しく遊びながらも頭フル回転でアイディアを出す練習になりました。
2つのゲームが終わったところで実際に「まちの課題探し」からチームでブレインストーミング。
「どんな課題があるか?」を考え、「どんな人に参加して貰いたいか?」をイメージし、「どうなったらよいか?」のゴール設定を考えます。
そしてその後は実際のゲーム企画。
「テーマは?」「どんなロジック?」「どんなタイトルをつける?」など、「まちの課題」を実際にゲームにするとどうなる?を通す事で、リアルな生活での課題解決のヒントも得られるなと感じる時間でした。
今回は時間の関係でゲーム企画の完成までは行きませんでしたが(これは予定通り)、今回も葛飾会議ならではの様々なアイディアが爆発。
「商店街を元気にしたい!」から「子供に昔の遊びを体験して貰いたい!」や「JR対私鉄の争い!」などなど、様々な切り口で、しかもある程度リアルにゲームとしても面白そうなアイディアがたくさん飛び出しました。
あっという間の2時間でしたが、とても有意義で楽しいワークショップでした。
「まちげー学科」さんは「まちづくり×ゲーム」という切り口で、各地でもこのワークショップを開催していくという事なので、今後の活躍にも期待しつつ、葛飾会議からのアイディアも具体化に向けてサポートして頂けるという事で、今後もまた一緒にイベントなど企画して行きたいと思います。
余談ですが、懇親会は新小岩の名店、八丈島料理の【源八船頭】さん。
八丈島から直送の海鮮や明日葉などの変わり種で美味しい料理を頂きつつ、親睦を深める回になりました。
今回の様子はラジオでも放送される事になりました!
1月23日(水)16:20からかつしかFM(78.5)です。
アプリ等でも聴けますので、ご興味ある方は是非。
次回の葛飾会議は2月13日(水)です。
初の病院での開催という事で、会場は平成立石病院さん。
「葛飾を防災に強い街にするために考えナイト!」という事で、実は全国的にも防災対策としての活動で有名な平成立石病院の院長、副院長をご登壇者としてお招きし、現状の防災対策と、将来に向けた防災対策のアイディア出しという2軸でのイベントになる予定です。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。